BUYERS' RECOMMEND | あのバイヤーが推す最旬アイテム
Vol.34：RESTIR、UNION TOKYO

ファッション業界の最前線で活躍するバイヤーの目利きに頼って選び抜かれたアイテムを、リアルなコメントと共にHONEYEE.COMが連載形式で紹介しようというこの企画。第34回目はRESTIR、UNION TOKYOから2名の名物バイヤーが登場。

Text Takaaki Miyake

RESTIR

国内外の気鋭ブランドが顔を揃えるセレクトショップの RESTIR。今回はそんな同店がインドネシア・バリを拠点にするデザインスタジオ SPACE AVAILABLE へ別注した、エクスクルーシブなアイテム。

「ファウンダー兼クリエイティブディレクターのダンとは知人を通じて知り合い、僕がロンドンに住んでいた約10年前にロンドンのコンセプトストア LN-CC の共同設立者としてバイイングなどを行っていました。

• 

• 

• 

彼が手掛ける SPACE AVAILABLE は、工場で出た余剰のパーツをアップサイクルしてボディを制作し、染色はアンブレラリーフを用いた植物染料を使用。全アイテムに再生利用プラスチックで制作したコースターやオブジェにもなるスイングタグも付属するなど、とにかく徹底してサステナブルな姿勢を貫きながら、類まれなグラフィックセンスやハンドステッチングのデザインなどによりファッション的な感度も非常に高いブランドです。

また現地での生産における雇用の創出に加え、ブランドで経験を積んだスタッフが新たなブランドを立ち上げるなど、そのDNAが確実に受け継がれて新たなコミュニティさえ誕生していることも魅力です」

RESTIRでは2023年からの取り扱いを開始と同時に別注Tシャツを作成し、今回は別注の第2弾としてスウェットシャツがラインナップ。ボディからスリーブにかけて走るハンドステッチングと、再生利用プラスチックで制作されたチェアの組立過程のグラフィックが目を引く。薄手の生地感のため、夏前までの着用も可能。スタイリングのアクセントとしても活躍しそうだ。

SPACE AVAILABLE
DESIGN SYSTEM(S) UPCYCLED CREW SWEATSHIRT ¥29,700​​

RESTIR
https://www.restir.com/
https://www.instagram.com/restirofficial/

UNION TOKYO

1989年にニューヨークのソーホーで開業、1991年には現在本拠地となるLA店をオープンし、北米のみならず世界中のファッションシーンに影響を与えてきた伝説的な存在のUNION。2018年には東京・神宮前に、2022年には大阪・堀江に本国のDNAを色濃く反映したお店をオープン。現在もオーナー兼ディレクターを務める Chris Gibbs の気になるレコメンドはこちら。

「Jacques Marie Mage はLAを拠点に、生産は日本独自の高度な職人技術を持つ鯖江の工場で行っているアイウェアブランドです。様々な文化や時代、国、そしてそこに生きた人々をデザインインスピレーションに、最上の素材と手作業による伝統的な技術と最新テクノロジーをかけ合わせたアイテムに魅了されています。

• 

• 

• 

オーナーでありヘッドデザイナーであるジェロームとは旧知の仲で、今回のコラボレーションが実現しました。“THE UNION”と名付けられたエクスクルーシブのフレームデザインは、JMMのシグネチャーである金属製のヒンジやパーツが特徴的だった60年代のデザインにインスパイアされた1本。

ジャパンメイドの植物性アセテートをベースに、UNION ネームを表現したモチーフが刻まれたテンプルワイヤーコアや、JMMのアイコンである矢じりのフロントピンとロゴをシルバーやゴールドで箔押ししたインナーテンプルなど、洗練されたディテールが満載です。

お互いのことを古くから知る関係性だからこそ誕生したこのコラボレーション。本体以外にはJMMの象徴的なモノグラフボックスや、UNIONのブランドモチーフを配したマイクロファイバー製のクリーニングクロスに加え、リミテッドの証であるナンバリングと制作に携わった職人らのサインが入った認証カードも付属される豪華な内容に。4色で展開される本アイテムの気になる発売日は、2024年2月23(金)とのこと。

JACQUES MARIE MAGE X UNION
UNION AGAR ¥137,500

UNION TOKYO
https://www.uniontokyo.jp/
https://www.instagram.com/uniontokyo/