年月をかけて着古されたエレガンスを表現
Text Takaaki Miyake
デザイナーの 山岸慎平 が手がける BED j.w. FORD(ベッドフォード)が、2025年秋冬コレクションを発表した。
今シーズン目を向けたのは、具現化しやすいテーマや着想源ではなく、“時間”やその年月を経ることで自然と洋服へと染み込む“くたびれ”だった。
カッティングが効いたコートや独特なシェイプのジャケットは、ブランドの根底にあるエレガンスを感じさせながらも、芯地を抜いた生地の自然なヨレや落ち感を生み出すことで、まるで長い時間を経てきたかのような雰囲気や表情が漂う。
ローゲージで編み込まれたパステルカラーのニットウェアやスウェットパンツも、どこか昔から愛情を込めて着古してきたような印象。
それでも上品さはやはり失わない服、それこそが今シーズンのテーマであった「Alternative Elegance」の姿なのかもしれない。
[INFORMATION]
BED j.w. FORD
https://bedjudewillford.com/
https://www.instagram.com/bed_j.w._ford/