
ロマンティックなムードを纏う男性像を打ち出す
Text Takaaki Miyake
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)が、「THE BLACK -AND- WHITE REALISM」と題した2025年秋冬コレクションを発表した。
2025年春夏シーズンに引き続き「洋服の着方を正す」という哲学を軸に作り上げた同コレクションは、1881年のアメリカで実際に起こった事件「OK 牧場の決闘」に登場する人物から着想を得ている。
1880年代のアメリカに想いを馳せたタキシードやダブルブレストのテーラードジャケットにボウタイを合わせる一方で、落書き風のプリントをあしらったシャツやカウボーイベルト、フライトキャップなどで着崩すルックが目立つ。
メンズウェアの中でも最上級なフォーマルウェアを、あえてドレスダウンさせる姿からはデザイナー 宮下貴裕 が持つパンクな精神性を感じさせる。
またレースのグローヴやフリルシャツ、ハートのモチーフなど、「スウィート」と 宮下 が表現する要素を細部に落とし込みながら、ロマンティクなムードを纏う男性像を打ち出した。決して単なる正装ではない、「洋服の着方を正す」を追い求めた形なのだろう。
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