BUYERS' RECOMMEND | あのバイヤーが推す最旬アイテム
Vol.45：MusterWerk Sud.

ファッション業界の最前線で活躍する全国のセレクトショップバイヤーの目利きで選び抜かれたアイテムを、そのバイヤーのリアルなコメントと共に紹介する連載企画「バイヤーズ レコメンド」。Vol.45では大阪のセレクトショップ MusterWerk Sud. でバイヤーを務める石川さんから、この季節には意外なレコメンドアイテムが登場。

Text Takaaki Miyake

MusterWerk Sud.

今回の MusterWerk Sud. は、Vol.41でフィーチャーした MusterWerk の2店舗目として2023年8月にオープン。同店は独立支援のために若手へショップ経営のチャンスを与えると同時に、ファッション業界の底上げ自体も目論むというユニークさを持つ。その MusterWerk Sud. でバイヤーとして手腕を振るう石川さんが推す、渾身の一着とは？

「MusterWerk の2店舗目である Sud. を始めた時から、主力ブランドとして愛される ULTERIOR と定番スウェットパンツを別注で製作しました。僕自身も MusterWerk 代表の新宅も、もちろんこの定番パンツを熱狂的に愛用しているヘビーユーザー。

スウェットは通年で着用していますが、ここまでヘビロテしているモノは後にも先にも ULTERIOR のみ。きっと廃番にならない限り、今後も着続けるであろうことを踏まえて“無限スウェット"と謳っています。 今季のインラインもナイスなカラーでしたが、モダンなライフスタイルにもフィットするヴィンテージ色の溢れるカラー別注に仕上げました。 

そもそも素材が非常に心地良いんです。表糸に粗挽き杢の強撚糸、裏糸には無撚糸を使用した度詰めに編みの裏毛の生地。中糸にも杢糸を用いることで杢の深み、糸の交配がとても美しく、独特の雰囲気を醸し出しています」

野暮ったくなりそうなアイテムだけに、生地やシルエット勝負にもなってくるスウェットパンツ。ULTERIOR では綺麗な筒状に仕上げ、独自の起毛加工を施したシルキードライな表面とは対照的に、裏毛はしなやかで柔らかい着心地を追求。 

インラインのオリーブとバイオレットに対して、MusterWerk Sud. は間違いなしのヘザーグレーで製作。他とは違うカラバリも魅力的だが、スウェットはやはりこのカラーリングという人も多いのではないだろうか？

ちなみに今シーズンからは、セットアップで着用可能なハーフジップフーディーもリリース。MusterWerk Sud. 別注は早くもソールドアウトしているが、今後継続品として定番化する“かも”とのこと。本格的な活躍をするのはもう少し先になりそうだが、今から着るシーンを想像しながら楽しめそうなアイテムだ。

ULTERIOR
"Exclusive" FADED SILKY TERRY RW SWEAT PANTS ¥38,500

MusterWerk Sud.
https://musterwerk-sud.com/
https://www.instagram.com/musterwerk.sud/