“Nothing Usual” をテーマに随所に”らしさ“を散りばめた意欲的なショー
Text Yukihisa Takei
志鎌英明によるChildren of the discordance (チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)が、2024年6月6日に東京の港区立郷土歴史館を会場に2025SSのランウェイショーを行った。
パリメンズコレクションの開幕を前にしたランウェイは異例の試みではあるが、これまで同ブランドを運営していた会社より独立した経緯もあり、志鎌の意気込みが感じられる内容となっていた。
“Nothing Usual”と題された今回のショーでは、同ブランドらしい手の込んだストリート感が随所に見られた。デザイナーの志鎌自身の中に“当たり前にあるもの”を洗練させ、柄や刺繍、プリントやジャガード、ボンディング、キルティングなどあらゆる手法のテキスタイルを完成させることでChildren of the discordance の中でのミニマルを表現。
『AKIRA』の90年代のTシャツを再構築したCOTD ATELIER、コラボレーションにおいては、KENTARO YAMAMOTO が作るファッションレーベルJOHN DOE、UMBROとの2シーズン目のコラボレーション、先日HONEYEE.COMでも取材したCMF OUTDOOR GARMENTとのフットウェア、AVIREXとのVARSITY JACKET と BOMBER JACKETなどが登場。自分が信頼を寄せるものに忠実な志鎌の姿勢も表現されていた。
パリメンズコレクションには展示会形式で参戦する形となるとのことで、その反応も楽しみなところだが、今後こうした日本ブランドによる試みが増えて行くのかもしれない。
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Children of the discordance
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