MUST-SEE ART | 1st Week May 2024
2024.05.03

「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある​​」@世田谷美術館
2024年4月24日(水)〜6月30日(日)

週末の“To Do”リストに加えておきたい、今見るべきアート展を毎週金曜日に紹介するHONEYEE.COMのMUST-SEE ART。GW後半を東京で過ごすという方は、今こそ改めて見て・学びたい民藝の世界にゆったりと浸ってみるのはいかがだろう?​​

今や世界的にファッションやアート界からも注目される民藝。約100年前に 柳宗悦 が生み出した民藝とは、日々の中に在る“美を慈しむ”哲学のことを指し、現代にあっても十分に通用するコンセプトと言える。

民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある​​ 世田谷美術館

上から:緑黒釉掛分皿 因幡牛ノ戸(鳥取、1931年頃)、流描皿 河井寬次郎(京都、1927-28年頃)、藍鉄絵紅茶器 濱田庄司(栃木、1935年頃)、食器棚(イギリス、19世紀0/いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

衣・食・住のテーマからひも解きながら、その民藝を心ゆくまで楽しめる展覧会が今回の「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある​​」だ。会場では約150点もの民藝品が展示され、現在も続く民藝の産地で働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介。

さらに連載企画の「デスティネーション・ストア File 004」で紹介した MOGI Folk Art を運営する、現在の民藝ブームにも大きく貢献した テリー・エリス北村恵子 が手がけた、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションにも注目したい。

ショップでは図録はもちろんのこと、全国各地から名店や人気の工房が集まり、中でも千代田区・九段南にお店を構えるインテリア&アートショップの PACIFICA COLLECTIVES がデザインしたグッズは見逃せない。民藝ファンでなくとも欲しくなりそうな、ラグやトートバッグ、ポストカードなど充実のラインナップとなっている。

<Information>
「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある​​」
会期:2024年4月24日(水)〜6月30日(日)
会場:世田谷美術館 
営業時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:毎週日曜日(5月6日(月・振休)は開館、5月7日(火)は休館)